【 Karaori Nouveau 】 ~ 新しい唐織 ~
本日は梅垣織物オリジナルの新作で 【 Karaori Nouveau 】 ~ 新しい唐織 ~ を紹介させて頂きます。
『 唐織 』 とは、本来中国から渡来した織物やそれを真似て日本で織った織物の事ですが、一般には能衣装に用いられる花鳥や花菱などの模様を表した “ 刺繍 ” のように見える織物の事です。
『 唐織 』 の特徴は生地の組織密度を高くし、柄を表現する緯糸( よこいと )を経糸( たていと )で綴じないでボリューム感を出す事です。しかし、その特徴である組織故に、緯糸の 「 ももけ 」 や 「 糸浮き 」 ができ易いのが欠点です。
〔 予断ですが、緯糸 ( よこいと ) と 経糸 ( たていと ) の覚え方は、 緯度 = 緯糸( 横の糸 ) 経度 = 経糸( 縦の糸 )をイメージしてもらえたら良いと思います。〕
また 『 唐織 』 には意匠的に 「 花鳥や花菱 」 など伝統的なものが沢山あります。
そこで弊社では、従来の 『 唐織 』 の立体的な表現力を保ちつつ、意匠的には、近世西洋の装飾デザインを取り入れた新しいタイプの 【 Karaori Nouveau 】 を考案いたしました。
“ 薄紫 ” と “ 白 ” のコンビネーションです。
写真を撮るのは素人の私なので “ 織 ” の雰囲気がお伝えできたかが不安です・・・。
この帯の用途としましては、カジュアル( 紬など )から、セミフォーマル( お召など )まで、幅広くお使い頂ける帯だと思っております。
お付き合い頂き有難うございました。
2011.7.1